万成石は通称「桜御影」と呼ばれ、国産材の中でもとても堅固で吸水率の低い岡山産の石材です。淡紅色の華やいだ風合は、美しく品格があり高級感を生み出します。また、あたたかみがある優美な質感には多くの著名人・芸術家からも愛され続けており、日本の銘石のひとつとしてブランド化されています。
火成岩中の深成岩類に属し、正式には角閃石黒雲母花崗岩と呼ばれ、中世代白亜紀末に冷却固結して生じた岩石です。結晶質は粗粒など粒状の極めて堅固なもので、美しい淡紅色をしていて艶が良く出ます。 国産材の中でも、とても堅固で吸水率の低い石材。用途は墓石だけに留まらず、石彫、石碑や灯籠、建築材、公園の造形など幅広く使われています。和風、洋風、どちらでも好まれる石材です。
■吸水率 | 0.17パーセント |
■比重 | 2.61g/cm3 |
■圧縮強さ | 15,000N/cm2 |
万成石の歴史は、天保年間(1830年 - 1843年)から始まったと云われています。当初、自家用石材のみの採石だった。本格的に採石され始めたのは、1888年(明治21年)頃からと云われている。昭和の終わり頃から平成の初め頃には、採石業者9社11丁場とあったが、現在は2社2丁場のみとなっている。しかし、採掘量は以前と変わらず、年間2,000t以上も容易に採掘・出荷されており安定した供給量が見込まれています。
昭和の有名映画俳優の石碑(五輪塔)
銀座和光ー外壁
桃太郎大通りー石碑