日本産銘石のご案内

BICHU AO MIKAGE STONE

産地/岡山県小田郡矢掛町

閃緑岩ならではの幻想的な青色模様は
自然光の中で、その美しさを放つ
岡山県の南西部の山間に位置し、旧山陽道の宿場町として
栄えた矢掛町。300年以上変わらない街並みには、
なつかしい面影が残っています。
石材物性データ
見掛け比重2.788 t/m³
吸収率0.041 %
圧縮強度117.76 N/mm²
岩石分類閃緑岩
備中青みかげは深成岩の中の一つで、花崗岩より硬い
閃緑岩に分類され、耐久性に優れた石として様々な用途に
使われています。
備中青みかげは、岡山県倉敷市の西北15km地点に位置する小田郡矢掛町で
のみ産出される中国地方でも指折りの高級墓石材です。
石質は深成岩の一つである「閃緑岩」。日本国内で産出される花崗岩と
比べて硬くて色が黒っぽいのが特徴です。
石の色は美しい青緑色をしており、自然光の中で見ると特に美しく、
深緑色と黒色との深みのある色調が際立ちます。地域により、讃岐青、
矢掛青、飛鳥、青みかげ等のネーミングでも呼ばれ、国産閃緑岩墓石材
の代表的な一つとされています。

主な用途

主に高級墓石材として。それ以外にも、土木、建築、記念碑、歌碑、オブジェ、その他石工事など、
様々な用途に使われています。閃緑岩ならではの幻想的な色模様に魅せられ、芸術家にも好まれています。

備中青みかげについて

備中青みかげの産地、矢掛町は旧山陽道の宿場町で、篤姫や毛利家その他の殿様が宿泊した、本陣や脇本陣が残っている街です。町の中心を東西に流れる小田川に面した東川面の山の一地帯だけに備中青みかげは産出されます。
採掘され始めたのは昭和36年頃からで、北木石や万成石など岡山県の産地のうちでは、丁場が開かれてからの歴史が浅く埋蔵量も豊かです。
採石の歴史はまだ浅いですが、40年以上前から関東・中部・関西・山陰・四国まで、広範な地域で高級な墓石材として使用されています。東京都内では都営小平霊園・都営多磨霊園・都営八柱霊園(松戸市)などの都営霊園や各市営霊園で多く使用されています。